「令和7年度 シニア・福祉・アクセシビリティ関連製品等の販路開拓助成事業」(東京都中小企業振興公社)の補助金申請を検討している東京都内の中小企業の方向けに、応募手順と成功のコツをまとめました。

1. 申請前の準備

□ 事前エントリー(公社サイト)

まず、「公社ネットクラブ」の会員登録とログインが必要です。エントリー期間は第1回が4月7日〜5月30日(17時必着)ですでに締め切っています。第2回は10月6日〜11月28日(同締切)であるため、これから「シニア・福祉・アクセシビリティ関連製品等の販路開拓助成事業」の応募を検討される事業者は第2回に応募になります。

□ GビズID プライムの取得

電子申請には国の「J‑Grants(Jグランツ)」を使います。これには「GビズIDプライム」が必須で、審査に約1週間かかる場合がありますので余裕を持って取得してください  。

□ ウェビナー&マニュアル活用

公社はZoomウェビナー形式で制度説明や申請ノウハウを公開しています(2025年5月8日開催済み)。また「電子申請マニュアル」や「申請書別紙」もダウンロードして記入例を確認しましょう。

2. 申請の流れと提出書類

エントリー

 → 公社サイトから入力フォームへ。完了はマイページで確認(メール通知なし)  。

電子申請(Jグランツ)

 →第2回は11月10日〜11月28日17時締切  。

審査

 → 書類・経理審査を経て、採択結果は締め切りからおおよそ1か月~1ヶ月半ほどで通知される予定  。

□ 必要書類

申請フォーム(Jグランツ入力+Excel別紙)

商品説明資料

登記簿謄本、納税証明書、確定申告書

展示会出展案内や自社サイト資料(該当する場合)

「販売促進費」のみの申請は不可で、必ず展示会・EC・サイト制作など最低1カテゴリー含む必要があります  。

3. 補助内容・対象経費

助成限度額:150万円、助成率2/3以内

対象経費:

 1. 展示会等の費用(小間料、資材費、輸送費:国内・海外・オンライン)

 2. EC出店の初期登録料(上限20万円)

 3. 自社サイト制作・改修(上限20万円)

 4. 販売促進費(印刷費50万円、動画20万円、広告20万円)

4. 書類作成のポイント

✅ 製品・サービスの明確化

対象となるのは、「アクティブシニア」「福祉・アクセシビリティ」「パラスポーツ」のいずれかに属する都内中小企業が自社で企画・製造し販売権を持つ商品・技術・サービスです。

✅ 具体的な販路戦略

どの展示会に出展し、どのような成果(商談、受注獲得)を目指すのか

EC出店やサイト改修では具体的なターゲットや導線設計を明記

✅ 経費計上の妥当性

見積書や領収書は過不足なく提出。「経理審査」に通るよう、勘定科目や金額に整合性を持たせましょう。

✅ 公共戦略との整合

「未来の東京」戦略(長寿・共生社会・スポーツなど)との関連性を盛り込むと説得力UP  。

5. 申請後・採択後のフォロー

J‑Grants上で差戻し通知が来ることがあるので、担当者メールアドレスは正確に。東京都中小企業振興公社では、助成金ごとの担当者がおり、質問などがある場合、メールで問い合わせが出来るようメールアドレスが公開されています。

採択後、助成対象期間(第2回なら令和8年2月1日〜令和9年2月28日)に基づき、経費支出証拠(領収書など)をしっかり保存  。

✅ 成功するための5つのコツ

1. 時間を味方に

GビズID取得やエントリー締切を早めに対応

2. 書類は余裕を持って

マニュアル&ウェビナーを活用して見直し

3. 該当性を明確に

対象分野と戦略との連動性を強調

4. 経費根拠は丁寧に

見積・領収書との整合性チェック

5. 発信力へのフォロー

助成後も成果(顧客、媒体露出など)をリストアップ

まとめ

東京都中小企業振興公社の「シニア・福祉・アクセシビリティ関連製品等の販路開拓助成事業」は、最大150万円/助成率2/3以内で、展示会、EC、サイト改修を含む多様な販路チャネルに活用できます  。

準備段階の習熟と戦略性ある書類構成が合格のカギです。ぜひ本記事を参考に、初めて申請される中小企業の皆さまのチャンスを掴んでください!

また、「やってみたいけれど公社の助成金申請は初めてで何から始めたらいいかわからない」という事業者様は、東京都中小企業振興公社の助成金獲得実績のある弊所が申請をお手伝いいたします。お気軽にお問い合わせ下さい。お問い合わせはこちら→お問い合わせ