車を譲り受けたり売却したりする際に必ず必要になるのが「名義変更」の手続きです。正式には「移転登録」と呼ばれるこの手続きは、法律で義務付けられており、放置してしまうとさまざまなトラブルにつながります。

今回は、大田区内で車の名義変更を行う際に必要となる書類をまとめ、わかりやすく解説します。


車の名義変更が必要になるケース

まず、どのような場合に名義変更が必要になるのかを確認しましょう。

  • 中古車を購入したとき
  • 車を親族や知人に譲渡したとき
  • 相続により車を引き継いだとき
  • 離婚や贈与で所有者が変わったとき

これらの場合、車の所有者が変わるため、車検証に記載された名義を変更する必要があります。


大田区で名義変更をする場合の管轄

大田区内で名義変更を行う運輸支局は以下になります。

  • 品川ナンバー地域 → 東京運輸支局(品川区東大井1-12-5)

名義変更に必要な書類一覧

名義変更の際に用意すべき書類は、「譲渡する側」と「譲り受ける側」で異なります。

譲渡する側(旧所有者)

  1. 車検証(自動車検査証)
  2. 譲渡証明書
  3. 印鑑証明書(発行から3か月以内)
  4. 委任状(代理人に依頼する場合)
  5. 印鑑(実印)

譲り受ける側(新所有者)

  1. 印鑑証明書(発行から3か月以内)
  2. 委任状(代理人に依頼する場合)
  3. 住民票または登記事項証明書(法人の場合)
  4. 車庫証明書(大田区内の新しい住所で保管場所が変わる場合)

書類のポイント解説

  • 譲渡証明書
    所有者が「確かにこの車を譲渡しました」と証明するための書類です。実印の押印が必要です。
  • 印鑑証明書
    譲渡人・譲受人の双方に必要となる重要書類です。必ず発行から3か月以内のものを用意してください。
  • 委任状
    本人が運輸支局へ行けない場合、代理人に依頼するために必要です。行政書士に依頼する際も必須となります。
  • 車庫証明書
    新しい所有者が大田区内に住んでいる場合、保管場所が変わるなら必ず取得が必要です。最寄りの警察署で申請し、交付までに3〜7日ほどかかります。

名義変更の手続きの流れ

  1. 車庫証明を取得(必要な場合)
    住所地を管轄する警察署に申請します。
  2. 必要書類をそろえる
    譲渡人・譲受人双方の印鑑証明書や譲渡証明書を準備します。
  3. 運輸支局で名義変更申請
    管轄の運輸支局に書類を提出し、審査後に新しい車検証が交付されます。
  4. ナンバープレートの交換(管轄変更がある場合)
    大田区外から大田区内など、管轄が変わる場合はナンバープレートの交換が必要です。

手数料と費用

名義変更には以下の費用がかかります。

  • 名義変更の登録手数料:500円
  • ナンバープレート代(管轄変更がある場合):1,980円(一連番号※希望番号以外)
  • 車庫証明取得費用:2,400円(警視庁管轄)

行政書士に依頼する場合は、これに代行報酬が加わります。


名義変更を放置するとどうなる?

名義変更を怠ったまま車を使い続けると、次のようなトラブルが発生します。

  • 自動車税が旧所有者に届いてしまう
  • 自動車保険の手続きに支障が出る
  • 万一の事故で賠償問題が複雑化する

法律上、名義変更は15日以内に行うことが義務付けられています。早めに済ませるようにしましょう。


忙しい方は行政書士に依頼を

「平日に運輸支局へ行けない」「書類が多くて不安」という方は、行政書士に依頼するのがおすすめです。

  • 必要書類を整えてスムーズに申請してくれる
  • 複雑な車庫証明や委任状も安心
  • ナンバープレート交換までまとめて依頼できる

大田区は警察署や運輸支局も混雑しやすいため、専門家に任せることで大幅に手間を減らせます。


まとめ

  • 車の名義変更は、所有者が変わると必ず必要になる手続き
  • 譲渡人・譲受人双方の印鑑証明書、譲渡証明書、車庫証明などをそろえる必要がある
  • 名義変更を怠ると税金・保険・事故対応で大きなトラブルに
  • 忙しい方は行政書士に依頼すると安心

大田区で車の名義変更をご検討の方は、必要書類を早めに準備し、スムーズに手続きを進めることをおすすめします。

サージ行政書士事務所では、大田区・川崎・横浜エリアでの自動車名義変更をサポートしています。書類作成から運輸支局での申請代行まで対応可能ですので、お気軽にご相談ください。